患者さんのための乳がん診療ガイドライン 活用していますか? 活用のコツとポイント\(^o^)/
こんにちは。
ほしぞらくんのブログです。
日本乳がん学会
患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版 金原出版
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/
*書籍が販売されていますが、
乳がん学会ホームページでは無料で見ることができます。
乳がんサバイバーの方は見たことがある方もおおいのではないでしょうか。
乳がん患者さんやそのご家族が、
いま知りたいことについて、正しい情報をわかりやすく得られることを目的につくられたガイドラインです。
あらためて活用の仕方を考えてみましょう\(^o^)/
①「診療ガイドライン」は医者の領域だから患者は口を出してはいけないと思っていませんか?
③患者さんのための乳がん診療ガイドラインをみて、主治医に相談したいことがでてきたら
相談するときのコツは?
④相談しにくいけれど、気になる 心配なことがあるときはどうしたらいい?
⑤時間とともに聞きたいことや疑問は変わってきます。
*最後に押さえておきたいこと、
①「診療ガイドライン」は医者の領域だから
患者は口を出してはいけないと思っていませんか?
患者さんのための乳がん診療ガイドライン前書きは次のように書かれています。
納得のいく医療を受けるためには、患者さんが標準治療(=最善の治療)や診療方法について正しく理解したうえで、医師と相談し、その人に合った治療を選択することが重要です。 本サイトは、乳がん患者さんやそのご家族が、いま知りたいことについて、正しい情報をわかりやすく得られることを目的に医師と患者さん、看護師、薬剤師が力を合わせ作成されました。
このガイドラインを参考にして、患者さんに最も適した診療を医療者と一緒になって選択していただければ幸いです。
「診療に患者が口出ししてはいけない」とは書いていません。
「ガイドラインを参考にして、患者さんに最も適した診療を医療者と一緒になって選択していただければ幸いです」
と書かれています。
”一緒になって”
そのために書かれた 患者さんのための診療ガイドラインです。
つまり
患者さんと医療者が、合意して治療を決定していくためのコミュニケーションツール。
今知りたいこと、気になるところを読む。
一度読むだけでは理解しにくい時は、何度か目を通してみましょう。
関連の項目も読みましょう。
気になったところには付箋をつけて
全体に目を通すのももちろん参考になります。
③患者さんのための乳がん診療ガイドラインをみて、主治医に相談したいことがでてきたら
相談するときのコツは?
自分の場合はこれに当てはまるのだろうか?という疑問が出てきたら
*何を聞きたいか紙に書いてメモ(整理)する。
たとえば、
〇〇ページに書いてあることは、私にあてはまりますか?
最近、頭痛イライラがあります。このページに書いている副作用でしょうか?何に気をつけたらよいでしょうか。
肥満は再発リスクをあげると書かれています。私は何キロくらいを目標にしたらいいでしょうか。
聴きたいことを書くことは自分自身のもやもや整理にも有効です。
*聞きたいことの優先順位をつける。
主治医が忙しそうな時に長々と質問するのはお互いのためにも良策ではないので、
優先順位をつけて、メモを持っていき、
診察の時にうまく時間を活用して聴きましょう。
私がある日病院で会ったある乳腺科の女医さん
夜9時前 エレベーターで
先生最近忙しいですか?
3日間当直してるよ
まだまだあるから ・・・笑顔( ^^)
本当に先生は カラダをはって仕事してくださってる・・・
④主治医に相談しにくいけれど、気になる・心配なことがあるときはどうしたらいい?
そうはいっても、主治医にはやっぱり聞きにくい
そんな時もありますね。
その時の強い味方は
がん相談支援センター
https://ganjoho.jp/public/consultation/cisc/index.html
電話でもなんでもいいので、まずは聞いてみてください。
頼りになります。
相談料無料です。
忘れがちですが、
治療以外の不安は、
看護師・薬剤師・放射線技師・検査技師・相談センターの方・ケースワーカーさん他の方々にも相談しましょう。
これもすごくいい方法です。
まずは「相談したいことがあります」の一言から (^o^)
⑤時間とともに聞きたいことや疑問は変わってきます。
ガイドラインはときどきみて、仲良くしましょう。
新しい情報は大切
古いガイドラインは使わないで、最新のガイドライン情報をみるようにしましょう。
医療は日進月歩です!
・・・私も新しいガイドラインが出たら情報発信していきます。
*最後におさえておきたいこと、
*ガイドラインは”絶対”というものではありません。
これを読んで、自分にとってはどうなのか?
”私の場合は何が最良なのか”
考えるツールの一つとして大いに活用できたら
と思います。
そして、医療者の方々とよいコミュニケーションを!