hoshizorakunのブログ

がん患者さんとご家族の方の小さな保健室

乳がんリスクの高い食べ物はあるの? 

こんにちは。

ほしぞらくんのブログです。

 

乳がんリスクの高い食べ物はあるの? 

 ピンクリボンフェスティバルさんが次のような記事を掲載してくださっています。

その中から注目の記事とその読み解き方のポイントについて解説

 

このブログでつかめること

乳がんリスクの高い食べ物はあるの?  について情報を得る

*得た情報の読み解き方を学ぶ

 

 ピンクリボンフェスティバルさんの記事

 ↓

www.pinkribbonfestival.jp

 

摂取物とがんリスクの因果関係は、いろいろな要素が絡み合うので断定するのが困難なものが多い。とはいえ、食品によるイソフラボンの摂取は注目に値するようです。

上記の記事の中で、

昭和大学医学部乳腺外科講師 増田紘子先生

イソフラボンについて下記のように解説してくださっています。

食事によるイソフラボンの摂取は乳がん患者の予後を改善する可能性がある。というのが今の見解です。複数の試験において差がない、もしくは再発率を減少、死亡率を減少という結果が認められており、少なくとも有害である、ということはすべての研究において報告されていないため、現状では大豆摂取などのイソフラボンの摂取は推奨してもよい、とされています。』

 

なるほど~ 食事によるイソフラボンの摂取はいいらしい。\(^o^)/

 

増田紘子先生の解説は正確に読み取ることが大切!

 

読み取り方のポイントになるところに下線を引きました。

①”食事による”というキーワード

②”今の見解”というキーワード

③”複数の試験において”というキーワード

④少なくとも有害である、ということは”すべての研究において報告されていない”

 

 

①”食事による”というキーワード

 ここではサプリメント” とは言っていないということが重要です。

 サプリメントは濃縮されているので過剰摂取になるおそれがあります。

 

国立研究開発法人の「健康食品の安全性・有効性情報」で”イソフラボンを調べてみたら

「健康食品」の安全性・有効性情報〔国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所〕

『*イソフラボンの有効性や安全性を解釈する際には、少なくとも通常の食材の形態として摂取する条件とサプリメントのような濃縮物として摂取する条件では異なった考え方で対応する必要がある

 *濃縮物として利用した条件では、乳がん発症や再発等のリスクを高めるなど、有害性を示唆する報告もある。』

といった意味の記載があります。

詳細は「健康食品の安全性有効性情報」でご確認ください

ふつうの食材で食べるとOKでも、濃縮物(サプリメント)は逆効果になる場合もあるので注意が必要です。

もしサプリメントを考えるときは、過剰摂取の危険性も含めて自分にあうものかどうか医師や専門の薬剤師さんに必ず相談しましょう。

 

②”今の見解”というキーワード

今後研究が進んでくると、見解が変わる可能性はあるということです。

 

③”複数の試験において”というキーワード

一つの試験・研究では確からしさが弱いです。”複数の研究”による情報。ということも大切

 

④少なくとも有害である、ということは”すべての研究において報告されていない”

”効果があるかどうか”は大切な情報ですが、”有害ではない”という情報はとても大切。

 

 

(^^)

”気をつけて読もう”と意識すると 得た情報の質があがります。

情報は力に!

 

 

 

ピンクリボンフェスティバルとは

ピンクリボンフェスティバル運営委員会さん主催の素晴らしい活動です。

注目することおススメです。\(^o^)/

www.pinkribbonfestival.jp

 

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